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2026 暁劇場20周年公演『憂國』- 下北沢「劇」小劇場で三島由紀夫作品を台湾視点で再解釈

台湾の劇団「暁劇場」が創立20周年を迎える2026年、三島由紀夫の名作『憂國』を下北沢「劇」小劇場にて上演します。2月12日(木)から14日(土)までの期間限定公演となり、チケットはカンフェティにて現在販売中です。

暁劇場の節目となる20周年記念公演第一弾として選ばれたのは、三島由紀夫の代表作『憂國』です。本作は下北沢演劇祭の参加作品として、東京都世田谷区北沢2-6-6にある下北沢「劇」小劇場にて上演されます。

公式ホームページはこちら:https://www.honda-geki.com/gekisho

台湾発・暁劇場の20年と『憂国』プロジェクト

2026年、台湾を拠点とする暁劇場は創立から20周年という記念すべき年を迎えます。この重要な節目を記念する第一弾として選ばれたのが三島由紀夫の『憂国』であり、下北沢演劇祭参加作品として「劇」小劇場での上演が決定しました。

暁劇場はこれまで日本の舞台芸術シーンで多様なジャンルの作品を発表してきました。2013年には東京芸術劇場の芸術祭に初招待され『真夏の奇譚集』を上演。2015年にはアジア舞台芸術祭および東京芸術祭からの招聘で国際共同制作『焦土』のワークショップ作品を披露し、翌2016年には東京芸術劇場で『焦土』の正式公演を実現させています。2020年には我妻恵美子氏とコラボレーションした『潮来之音』を発表し、この作品は2024年に下北沢・本多劇場グループの小劇場B1でも上演されました。そして2026年、三島由紀夫原作の『憂國』を携えて下北沢演劇祭の舞台に立つことになります。

『憂國』—究極の美学と現代への問い

『憂國』は、新婚間もない軍人の中尉が、反乱軍とされた戦友たちを討伐しなければならない状況に直面し、それを忌避して自宅で切腹する決断をし、妻もまた夫の後を追うという悲劇的な物語です。三島由紀夫の精緻な文体によって描かれる究極の悦びと死の世界は、他に類を見ない独特の美学を持つ作品として知られています。

暁劇場の演出家ジョン・ボーユエン(鍾伯淵)は、視点の分解と再構築を通じて新たな視覚言語を創出し、三島が文章で表現した死と耽美が同居する世界を舞台芸術として昇華させました。2018年の初演では、多くの観客から高い評価を獲得しています。

7年ぶりとなる今回の再演では、台湾語や台湾手話を取り入れることで、舞台における言語表現の多層性と可能性をさらに広げる試みがなされます。演出のジョン・ボーユエンは次のように語っています。

「性愛と死は、舞台表現において最も難度が高い要素でありながら、『憂國』において最も重要なテーマでもあります。三島は究極の身体的実践を通じてその思想を貫きました。私たち台湾人も、現代においてこのような自己価値を真摯に、決然と追求する姿勢が存在しているのかを問わずにはいられません。自分の命を投げ出してでも追い求める価値のある信念とは何でしょうか?三島の『憂国』から、台湾人としての憂慮と解釈をどのように導き出せばよいのでしょうか?」

2018年の初演から7年が経過し、世界は民主主義や人権をめぐる争い、パンデミックの衝撃と余波、戦争がもたらす暗く長い影などを経験してきました。本公演は観客の皆様に、舞台を通じて三島との時代を超えた対話を体験していただくとともに、不安と深刻な課題に直面し続ける現代において、私たちがどのように信念を持って前進し、未来を切り開く力とすることができるのかを共に考える機会となることを目指しています。

暁劇場は創立から20年を迎え、すでに40作品以上を世に送り出してきました。社会問題や文学、怪談などをテーマにしたシリーズ作品を通じて、常に現代社会との対話を継続しています。20周年の記念すべき幕開けに『憂國』を選んだ理由は、この作品を通じてこれまでの歩みを振り返りながら、日本の観客の皆様と共に暁劇場の新たな旅路の一ページを刻みたいという思いからです。

チケットは現在発売中です。ぜひお誘い合わせの上、劇場へお越しいただき、台湾発の劇団による独自の創作視点と、現代という時代に対する思索を深める一助としていただければ幸いです。

公演概要

公演名:2026 暁劇場20周年公演『憂國』

公演期間:2026年2月12日(木)〜 2026年2月14日(土)

会場:下北沢「劇」小劇場(東京都世田谷区北沢2-6-6)

原作:三島由紀夫

演出:鍾伯淵(ジョン・ボーユエン)

出演者

  • 鄭詠元(ヂェンヨンユエン)
  • 陳家誼(チェンジアイー)
  • 陳渝喬(チェンユイチヤオ)
  • 李至元(リージーユエン)
  • 房佳榮(パーンジアゥローン)
  • 楊奇殷(ヤーンチイイン)
  • 鄭祺耀(ヂェンチイヤオ)
  • 厳婕瑄(イエンジエシュエン)

公演スケジュール

2026年

  • 2月12日(木) 19:00
  • 2月13日(金) 19:00
  • 2月14日(土) 14:00
  • 2月14日(土) 18:00

※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前となります。時間に余裕をもってお越しください。

チケット情報

料金:

  • 一般:5,000円
  • 世田谷区民割引:4,500円

(全席自由・税込)

※世田谷区民割引をご利用の方は、入場時に住所が確認できる身分証明書等をご提示いただく必要があります。ご提示いただけない場合は、一般価格との差額をお支払いいただきますので、ご注意ください。

チケット販売:カンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)

チケットサイト「カンフェティ」

チケットサイト「カンフェティ」

チケット購入の流れ・カンフェティ会員特典
https://service.confetti-web.com

暁劇場について

暁劇場は台湾を拠点とする劇団として、これまで多様なジャンルの舞台作品を創作・上演してきました。社会問題や文学、怪談などをテーマにしたシリーズ作品を通じて、常に現代社会との対話を続けています。日本での公演実績も豊富で、東京芸術劇場での公演や国際共同制作など、国境を越えた舞台芸術活動を展開しています。2026年に創立20周年を迎える節目の年に、三島由紀夫の名作『憂國』を携えて再び日本の観客の前に立ちます。

『憂國』について

『憂國』は三島由紀夫の代表作のひとつで、新婚の軍人夫婦の究極の愛と死を描いた作品です。二・二六事件を背景に、新婚まもない中尉が、反乱軍とされた戦友たちを討伐しなければならない状況に直面し、最終的に自宅で切腹する道を選び、妻もまた夫の後を追うという物語です。三島由紀夫特有の美学と死生観が色濃く反映された作品として知られています。

暁劇場による『憂國』は2018年に初演され、今回は7年ぶりの再演となります。再演にあたっては台湾語や台湾手話を取り入れるなど、舞台表現の新たな可能性を追求しています。現代社会が抱える問題に対して、三島作品を通じて問いかけるこの舞台は、文化や言語、時代を超えた普遍的なテーマを提示します。

問い合わせ

公演に関するお問い合わせは、下記公式ホームページをご覧ください。

https://www.honda-geki.com/gekisho

チケット購入

チケットはカンフェティにて発売中です。下記リンクからご購入いただけます。

カンフェティでチケット購入

2026年2月、下北沢「劇」小劇場で暁劇場が創り出す『憂國』の世界をぜひご体験ください。台湾の視点から再解釈される三島由紀夫の名作が、現代に生きる私たちに新たな問いを投げかけます。

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